クレジットカードの利点

それでは、クレジットカードを使うとどのような利点があるのか見てみましょう。

＜カード会員＞
(1)多額の現金を持ち歩く必要がない。
(2)ポイントサービスや保険などの様々なサービスを受けることができる。
(3)海外旅行に行く時の外貨両替が必要ない
(4)本人確認機能の役割を果たす
(1)については、財布を落としたり、盗難にあってしまったりといったリスクを回避する事ができます。現金の場合は戻ってきませんが、クレジットカードの場合は、カードの利用を停止させる事で被害を抑える事ができます。
(2)は、カード会社は会員に対して様々なサービスを提供しています。現金払いでは、商品を受け取って終わりですが、クレジットカードを利用した場合は、利用額の一定割合にポイントがついて様々な商品と交換できたり、クレジットカードを利用して購入した物が壊れた時に補償してくれたりするサービスもあります。
(3)現金が必要ないという事は、外貨両替も必要ないという事です。後ほど詳しく説明しますが、クレジットカードは世界中で使うことができます。また支払いは自分の銀行口座で「円」で決済されるので、外貨両替は必要ないという事になるのです。
(4)については、クレジットカードを持つという事は「この人は支払能力がある人ですよ」と証明している事にもなります。特に海外ではパスポートとあわせて本人確認機能が威力を発揮し、ホテルの利用やレンタカー利用の時は非常に役に立ちます。

＜加盟店＞
(1)現金の持ち合わせがなくても買物をしてもらえる。
(2)現金を管理するリスクやコストを抑える事ができる。
(1)については、せっかくお店に来てもらえたのに「手持ちの現金がないからやめておくわ」といったチャンスを失わなくてすみます。また、高額商品を購入してもらうのに、お客さんに多額の現金を持ってきてもらうというリスクも回避でき、安心して買い物をしてもらえる事にもなります。
(2)お店に多額の現金を置いておくと強盗被害などの犯罪にまきこまれて損失を出してしまう可能性があります。それを抑えるためにかかるコストも馬鹿になりません。クレジットカードを利用した際の売上票は、第三者にとってはまったく金銭的価値のないものなので、リスク回避になります。

＜カード会社＞
(1)カード会員から年会費収入を得る。
(2)加盟店から、クレジットカード利用金額に対して一定割合の手数料収入を得る。
(3)カード会員に対して、リボ払い・分割払いの手数料、キャッシングやローンサービスを提供して金利収入を得る。
(1)最近では年会費無料のカードが多く出ていますが、ゴールドカード等では年会費を徴収しより良いサービスを提供しています。
(2)加盟店から数％の手数料を徴収します。加盟店では先に述べたようなメリットがあるので、手数料を払ってもクレジットカードを利用できる環境を整えているのです。
(3)分割払い・リボ払いには手数料がかかります。またクレジットカードに付帯してキャッシングやローンサービスを提供して金利収入を得ています。支払い方法については別項目で詳しく説明します。